海水と炎で作る塩

いつか自分で塩作りを!の夢がもう我慢できなくなってきた。
塩。
それは料理人、というより人間にもっとも必要な調味料。
自分で作りたい。
その塩で料理したら、自分の料理がもっとハッピーなものになる気がする。

とりあえず。
お金と時間ができたらすぐにでも始められるように、勉強を続けよう。

この前行った塩作りの現場。
ブラで使っている塩とほとんど同じ製法。

作り方はいたってシンプル。
まず沖から汲んできた海水を窯に入れて煮詰める。

間伐材や流木で焚いていく。

薪の火はガスと違ってコントロールが難しいが、当りが優しいのでまろやかな塩ができるはず。

十数時間煮詰めると、結晶化して沈殿してくる。
焦げ付く前にすくい取っていく作業。

過酷な現場。
地獄のような暑さの中、顔に蒸気を浴びて熱湯の中をまさぐっていく。
でもそこから生まれる塩のなんたる美しさ。

買ってきた塩を当たり前のように使った料理と、生産者の気持ちや苦労を思いながら振る塩はおそらく違う料理になる。と思う。

もし自分が汲んだ海水で、拾ってきた薪で、自分で組んだ窯で、自分だけの塩ができたら。
塩ラーメン屋始めよう。