イベリコ豚発祥の地で(1日目)

イベリコ豚発祥の地で(1日目)

スペイン首都マドリードから新幹線で2時間半かけてセビリアへ。

そこから迎えの車でさらに2時間半。アウディで160キロ以上。一般道です。
待っていてくれたのはMontesano副社長のハイメ(右)と工場長のセシリア(左)。

DGで以前会った時に同い年である事が判明してもう打ち解け済み。この旅ではものす
ごく歓待してくれました。
工場のある村は教会と石畳が美しい要塞の村です。昔アラブ人が攻めて来た時に砦と
なった、そんな村のレストランでお昼ごはん。

まずはこれでしょう。最高級ベジョータの生ハム。

お金持ちしか食べられない世界最高の生ハムを、作った人たちと食べれるなんて人生
にそうない嬉しい経験です。

サラミなどの腸詰めも昔ながらの伝統的な製法で作り続けていると説明されながら頂
きます。

この時ハイメから味の配合や辛さについて意見を求められました。
野太いストレートの味わいは食べる人を試すかもしれないが、伝統の味は守るべきだ
と答えました。その上で別の人間がトレンドにあった腸詰めを開発するのも良いかも
しれないと。
価値観は揺らぎながら相対化し進化する。僕の座右の銘。

次はイベリコ豚の各部位を焼いて塩をかけただけのもの。

ロース、肩ロース、セクレト。これは楽しい。部位による味わいはイベリコ豚の真価
を楽しめる。
DGでできないだろうか。タンやハツやバラなども。料理長に相談だ。
食後はみんなほろ酔いで村を観光。

それでもヨーロッパの田舎の町並みは内省的にする何かがあります。美は口を閉ざし
心を開く。


それにしてもスペイン人は食べる事に飽くなき執着を見せます。夕食はポルトガルま
で行って食べようと誘われました。山を越えたら彼の国だそうです。
しかし宿が少し離れていたので今回は断念。宿のある港町でガリシア料理をごちそう
になることになりました。

ここでもハイメたちはVIPなので、料理の説明から作り方までシェフが出てきて何で
も教えてくれます。

ガリシア蛸や蟹のクリームグラタン、

アンコウのソテーなど大変参考になりました。

デザート、コーヒーまで済んだ後に、最後にジントニック飲まないかとハイメ。消化
にいいとスペインで流行っているそう。
出てきたのが大振りなワイングラスに氷を入れもの。ウェイターがおもむろにジンを
ドボドボと注ぎ始めました。呆然としていたら「それストップって言うまで入れる
よ」って今? 慌ててストップ!
この後スペイン中でジントニックを飲む事になるのですが、どこに行ってもこのやり
方でした。慣れると凄く楽しい。これはDGで採用だ!

お腹いっぱい。もう何も入りません。