世界一の美食の街、スペイン、サン・セバスチャン。
立ち並ぶバルの中にはキノコを山のようにカウンターに積んだ店があり、ブランチャ(鉄板焼き)で食べる事ができる。
秋の味覚を存分に楽しみたい、それには工場で一年中作られるキノコでは絶対駄目だ。
だけど日本で天然のキノコを入手するのはとても難しい。
本当に限られた季節、限られた人間しか享受する事のできない魅惑の食材。
どうしてもどうしても欲しくて、DGのお客様に食べてもらいたくて、現地に行ってヒトに聞きながらやっと探しあてたのが、キノコハンター渡辺さんでした。
富士山に一番近い村に住み、夏から秋にかけて樹海に入り、目にかなったキノコを採ってくる。
ポルチーニやしめじなど知った名前でも普通に見かけるものとは全く違ったオーラを放ち、聞いた事も見た事も無いものも多数。時には5キロを超えるような大株もあるそう。
奥様と小さな子供とたくさんの犬たち。
自然の暮らしがとても眩しく映りました。
早速持ち帰り、料理し試食だ。
ひとつひとつの味や食感を確かめる為にシンプルにソテーして。
バスク風に温泉卵と、勝手にトリュフを入れて、さあ試食!
やばい! なんだこれ!
うますぎる!
ぬるぬるだったりシャキシャキだったりぷりぷりだったりプニュプニュだったり。
鼻に抜ける香りが何ともいえない高貴な感じ。
トリュフ卵を付けたらもう・・・・。
8月末から10月末の間の、ある時限りの超限定食材、一生に一度は食べていただきたい。
後悔はしないと思います。
僕には今年一番のおいしいごちそうでした。